【Amazon Fire HD 10レビュー】激安タブレットは使える?用途によってはオススメ!

「安いタブレットを探している」「動画を見たり電子書籍を読んだりするタブレットがほしい」、そんなときに候補に上がりがちなのがFire HDタブレット

Fire HDタブレットはAmazonが独自開発しているタブレットで、Fire OSというAndroidベースの独自OSを搭載しているのが特徴といえる。

しかし、「安いだけでもっさりしてて使い物ならないんじゃないの?」「フリーズしたりクラッシュしたりしないの?」と疑問に思っている人もいるのではないか?

今回は、そんなFire HDタブレットの1つ「Fire HD 10」をAmazonのセールで買ったのでレビューする。

そもそもAmazon Fire HD 10ってどんなの?

Fire HD 10と聞いてもどんなタブレットなのかイメージできない人や詳しいスペックがわからない人もいると思うので、最初に簡単に紹介する。

他のタブレットと比較したいと思っている人や、価格と性能のバランスが気になる人はぜひチェックしていってほしい。

スペック

デバイス名Fire HD 10
発売日2021年5月26日
SoCMediatek 64bit ARM MT8183
8コア 2.0GHz
メモリ3GB
ストレージ32GB/64GB
ディスプレイサイズ10.1インチ
解像度1,920 × 1,200
本体サイズ(mm)247 × 166 × 9.2
質量465g
オーディオステレオスピーカ
バッテリー容量6,000 mAh
最大12時間
充電9Wで4時間
リアカメラ5MP
インカメラ2MP
カラーブラック/デニム/オリーブ

このスペック表からもわかる通り、Fire HD 10はエントリーモデルのタブレットだ。まあ、これは安価に購入できるデバイスなので当然ともいえるだろう。

ストレージの容量が32GB/64GBしかなく、データを保存するとすぐにいっぱいになりそうだと感じるかもしれない。

とはいえ、Fire HD 10は最大1TBのmicroSDに対応している。これを使えば簡単・安価にストレージの容量を増やせるので安心だ。

価格

画像出典: https://www.amazon.co.jp/dp/B08F5Z3RK5
  • 32GB版: 15,980円
  • 64GB版: 19,980円

Fire HD 10の価格は上記の通りだ。Amazonでは上位機種として「Fire HD 10 Plus」というデバイスも販売されているが、こちらは価格が違うので注意したい。もちろんスペックも上がっているが。

今回はAmaozonのセール中ということで10,980円で買えた(32GB版)。約31%OFFということになるが、Amazonのデバイスはセール中でない限り値引きされることは無いもの。

急いで購入する必要がないならセールを待つのもオススメ。

付属品

付属品は上記の通りとてもシンプル。9W出力の充電器とケーブル、それと紙のみだ。

マニュアルに「重要な情報」と書いてあるが、情報の「情」ってこんな字だったか?

中華フォントが使われている製品を見ると怪しくなる今日この頃。

まあ、Amazon正規品なので品質に問題はないだろうが。

購入目的はベッドでの動画視聴

なんでこんなポンコツグレードのタブレットなんか買ったの?と思われるかもしれないが理由は簡単、ベッドで動画を見たいからだ。

本当にそれだけの理由?と思うかもしれないが、安心してほしい、本当にそれだけだ。

これまでもベッドサイドで動画を視聴する環境を構築してはいたが、不便を感じることが多くなったのでFire HD 10を購入した。

購入前後でどう変わったのかはこれから紹介するので、興味がある人はチェックしてほしい。

これまでのベッドサイド動画視聴環境は古いスマホ

これまで、ベッドサイドでの動画視聴はこのように古いスマホを使っていた。

アームにスマホを装着してハンズフリーで視聴できる環境にしていたので、比較的見やすい方法ではある。

やっぱりスマホは小さい

見てもわかる通り、そもそもスマホなので小さい。持ち運びするにはいいが、固定して動画視聴専用デバイスとして使うには小さすぎる。

当初はこれでも多少見にくい程度で大きな問題はなかったが、YouTubeの配信アーカイブを視聴する機会も増えてきたのでこの小ささが致命的な問題に。

動画は視聴できてもコメントが見えないという配信視聴ならではの問題が発生。これじゃダメだと思って交換を決意

ディスプレイも破損していて見にくい

そもそもこのスマホ、ディスプレイが破損している。そこまで大きな破損ではないが、やっぱり割れていると見にくいのは事実。

これが理由で後継機種に買い替え、その後はしばらく引き出しの奥の方で眠ることになり、動画専用機が必要になって引っ張り出してきたという経緯がある。

見にくいものはどう頑張っても見にくいので、「そろそろ買い換えるか…」となってFire HD 10を購入。そして現在に至る。

Amazon Fire HD 10は動画視聴に最適!

非常に安価なFire HD 10だが、動画視聴用デバイスとしては十分だ。

まだ使い始めたばかりだが、目的は果たせたので概ね満足している。

大画面で見やすい

やっぱり6インチ台のスマホと比べて10.1インチのタブレットは単純に見やすい。ディスプレイが大きければ視認性が上がるのでそれは当然だ。

10,000円台で購入できる安価なタブレットだが、解像度が1,920 × 1,200と標準的なのも動画視聴向き。

アスペクト比が16:10で主流の16:9に近い分画面を有効活用できる。

近年はスマホなら21:9などのワイドディスプレイが、タブレットなら4:3などの変則的なアスペクト比のデバイスが増えている中でこれはうれしいポイント。

基本的に動画は16:9で作られているので、デバイスのディスプレイがこれに近ければ黒帯になって表示されないエリアが少なくなる。

せっかく動画を見るなら表示領域をフル活用したいと思うので、Fire HD 10はこの点でも動画視聴向きといえる。

もっさり感も許容範囲内

どうしても安価でスペックが低いタブレットなので、動作速度は遅くなるもの。

YouTubeなどで実際に動画を切り替えると若干遅いかなと思う部分もあるが、極端に遅いわけではないので許容範囲。

というのも、YouTubeでは10分~30分程度の動画を次々に切り替えながら視聴していることも多いため、切り替えが極端に遅いとストレスになって使えない。

Fire HD 10の動作速度はストレスになるほど遅いわけではないので、十分に使えるといったところ。

今まで安い中華タブレットなども使ったことがあるが、キーボードの起動すらもっさりするほどのポンコツ製品だらけでとても使えたものではなかった。

激安中華タブレット程度の価格である程度使えるタブレットを購入できると考えると、買いといえるだろう。

実際に使ってみると注意点も

基本的な動作には満足しているものの、Fire HD 10を買うなら注意しておかなければいけないポイントがいくつかある。

ここでは特に注意したいポイントを3つ解説するので、購入を検討しているなら事前にチェックしておこう。

標準でGoogle Playに非対応(抜け道あり)

このFire HD 10、標準ではGoogle Playに対応していない。これは販売ページにも書いてあるが、そのまま使おうとすると大きなデメリットになる。

とはいえ、これは簡単な作業を行うだけで回避できる問題なので安心してほしい。

デバイスに搭載されているブラウザを使って必要なアプリをインストールするだけOKだ。

以下の記事では詳しい手順について解説しているので、参考にしてGoogle Playをインストールしてしまおう。

そうすれば基本的には普通のAndroidデバイスのように使用できる。

ゲームには向いていない

安価なデバイスなのでもちろんゲームには向いていない。

動画視聴のもっさり感は許容範囲とはいえ、ゲームを起動すると快適なプレイは不可能。

パズルゲーム程度なら問題ないが、ちょっとでも重くなるとすぐにもっさりし始めて場合によっては紙芝居状態に。

例えるなら、Celeron搭載PCでゲームをしているような感覚だ。そしてSoCのせいなのかわからないけど、そもそも起動しないゲームも多数。

試しにクッキーランキングダムをプレイしようとしたらそもそも非対応でインストールすらできなかった。

ゲームを目的とするなら、ポンコツグレードのタブレットなんか買わずにiPadを買おうね。

デザインは古い

パッと見てわかるポイントではあるが、Fire HD 10はベゼルが広くて古臭いデザインのタブレットだ。

どうせならベゼルを狭くして表示領域を12インチくらいにしてほしいと思うが、技術的な問題か予算的な問題かで不可能なのだろうきっと。

まあ、多少古いデザインとはいえ動作に影響する部分でないのは事実。

気にならない人には気にならない部分なので、そこまで大きなデメリットとはいえないのかもしれない。

動画視聴・ブラウジング用にはピッタリのタブレット

Fire HD 10は動画視聴やブラウジング専用タブレットとして使用するならとてもオススメだ。

激安中華タブレット並の価格でポンコツ中華タブレットより高性能、ブラウジングや動画視聴でストレスを感じることもない。

Amazonのサービスを活用する目的で作られたものだが、Google Playもちょっと作業するだけで使えるようになる。

メインデバイスとしてはとてもオススメできないが、サブ的な使い方をするならこれで十分だという人もいるだろう。

なにより15,800円で購入できるのは大きなメリットだ。セールを狙えば10,000円強で購入できるので、興味があるならチェックしてみてほしい。

ライトユーザーならFire HD 10、ゲームをしたいならiPad。

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