以前、玄関鍵の管理を楽にしつつセキュリティレベルを高めるために、スマートロックのSESAME 5 Proを導入した話をしたと思う。その後、玄関扉のリフォームでダブルロックに対応したものに交換することになった。
リフォーム後もアレコレ調整してSESAME 5 Proを使い続けているので、その様子をレビューしたいと思う。
基本的にダブルロック環境でも便利に使えるので、似たような環境で導入するか悩んでいる人はぜひ参考にしてほしい。
なお、SESAME 5 Proを導入したときの様子については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にすることをオススメするゾ☆
今回使ったもの一覧
最初に、今回使ったアイテムを紹介使用と思う。具体的には以下のとおりだ。
- SEASME 5 Pro本体(2台)
- Wi-Fiモジュール
- SESAME Touch(2台)
- オープンセンサー
上記の中には、新しく調達したものもあれば以前の環境で使っていたやつを流用したものもある。それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてほしい。
同じアイテムでも細かい仕様変更が施されたアイテムも見つけた。
SESAME 5 Pro本体(2台)
絶対に必要なアイテムのひとつが、SESAME 5 Pro本体だ。なお、ロック1個(サムターン1個)につき1台必要なので、ダブルロック環境では2台必要になる。購入するときは台数を間違えないようにしよう。
今回は1台を旧環境から流用し、もう1台を新規購入した。なお、カラーは両方ともホワイトを選んだ。理由は玄関ドアの内側がホワイト系だからというもの。
Wi-Fiモジュール
外出時にロック状況を確認したり遠隔操作したりするには、Wi-Fiモジュールが必要になる。もちろん、ダブルロック環境でも役立つので使っている。
これは1台のみでよく、旧環境で使用していたものをそのまま流用した。
しかし。公式サイトではいつまでもWi-Fiモジュールが売り切れたままになっている。これがないと不便だと思うのだが、再販する気はあるのだろうか?
SESAME Touch(2台)
指紋認証やNFCカード・スマートウォッチなどで解錠するには、SESAME TouchかSESAME Touch Proが必要だ。
自宅ではSESAME Touchを使用することにした。暗証番号認証は不要だし、なにより安いしネ☆
普通に外から指紋認証やNFCカードなどで解錠する場合、SESAME Touchシリーズは1台でいい。しかし、今回は室内からの解錠にも使用したいからもう1台追加した。
具体的な運用については後述するので、ぜひ参考にしてほしい。
オープンセンサー
セキュリティを向上させることを考えると、オープンセンサーの利用も欠かせない。これがあるとドアが閉まったら自動でロックするように設定できるからだ。
オートロック環境を構築することで、開けっ放しで出かけることを防げる。開けっ放しにしていては何の意味もないので、これも忘れずに買っておこうネ☆
なお、旧環境でも使っていたのでそのまま流用している。これは1台でいい。
実際に玄関ドアに取り付けたときの様子
ダブルロック環境にSESAME 5 Proを取り付ける場合、どうすればいいの?と思っている人もいるかもしれない。自宅玄関に取り付けたときの様子をチェックしていこうと思う。
似たような錠を搭載している玄関扉は戸建て・マンションを問わず多いと思うので、この機会にチェックしておくことをオススメする。
玄関ドア外側
外側に取り付けるのはSESAME Touch1台のみで、ほかにつけるものはない。SESAME Touchはネジ止めもしくは両面テープで取り付ける。
最初は盗難防止のためにネジ止めしようかと思ったが、後述する理由により両面テープ固定にした。
取り付ける位置をアルコールで拭き、付属の両面テープで固定する。30秒ほど圧着すれば容易に取り外せないレベルの強度になるので問題ない。
玄関ドア内側
内側から見たときの様子は画像のとおり。プッシュプル錠の上下にサムターンがあるため、横向きに2台取り付けている。
本体はあまり目立たないのもいい。もちろん開閉に支障はない。
最初は縦向きに取り付けようかと思ったが、ドアガードとのクリアランスが微妙になるのでやめた。
なお、画像には写っていないが、上部にオープンセンサーを取り付けている。これがドアの開閉を検知し、閉まったときに自動でロックする仕組み。
その他のデバイス
ドア以外の場所にもいくつかのデバイスを設置している。具体的なデバイスは以下のとおりだ。
- 玄関ドア付近の壁: SESAME Touch(2台目)
- ランドリールームのコンセント: Wi-Fiモジュール
まずは玄関ドア付近の壁、ライトのスイッチ付近に2台目のSESAME Touchを装着した。内側からロックを解除するときに使うためだ。
手動でロックを2つ解除して外に出るのって意外と面倒だしネ☆
Wi-Fiモジュールはネットワークに接続するために必要なもの。Wi-FiモジュールとSESAME 5 Proの間はBluetoothで接続するため、できるだけ近い位置に置かなければならない。ということでランドリールームにした。
SESAME 5 Proをダブルロックで使うときの設定
ドアに必要なハードウェアを装着したら、必要な設定をすれば運用開始だ。通常、必要になる設定は以下のとおり。
- SESAME 5 Pro/SESAME Touch/オープンセンサーを登録する
- SESAME TouchとSESAME 5 Proを連携させる
- オープンセンサーとSESAME 5 Proを連携させる
- Wi-FiモジュールとSESAME 5 Proを連携させる
- 各種登録を済ませて動作チェックする
それぞれの作業を紹介する。基本的にはアプリの指示どおりに操作するだけでOKだ。
スマホアプリの利用が必須になるため、作業をはじめる前に以下からダウンロードしておこう。
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STEP1: SESAME 5 Pro/SESAME Touch/オープンセンサーを登録する
SESAMEのスマホアプリをダウンロードしたら、早速アカウントを取得して設置したデバイスを登録しよう。具体的な手順は以下のとおり。
なお、デバイスはSESAME 5 Pro本体を最初に、オープンセンサーを最後に登録する必要がある。今後の設定を簡単にするために。理由は後述する
- SESAMEアプリを起動する
- メールアドレスを入力して認証コードを取得する
- 認証コードを入力してログインする
- 下部のメニューから「SESAME」を選択する
- 右上の「+」をタップして新しいデバイスを選択する
- 各ハードウェアのリセットボタンを長押しする(ランプが点灯したらOK)
- アプリに表示されたデバイスを順番に追加する
SESAME 5 Pro本体を追加したときには、解錠・施錠位置を設定するページが表示される。表示にしたがってサムターンの位置を設定しよう。
その他のデバイスも表示される指示にしたがって設定を進めればOKだ。
STEP2: SESAME TouchとSESAME 5 Proを連携させる
本体2台とSESAME Touchの登録が完了したら、この2つを連携させよう。連携する手順は以下のとおり。
- SESAMEアプリを起動する
- 登録したSEASME Touchを選択する
- 最下部に表示されている「Add Sesame to」をタップする
- 登録したSESAME 5 Pro本体を選択して登録する
- 手順3~手順4を繰り返して2台目のSESAME 5 Proを登録する
上記の手順で、1台のSESAME Touchに2台のSESAME 5 Proを登録できる。リストに2台が表示されていればOKだ。
これで上下のサムターンを一括で操作できるようになる。今回は屋内・屋外の双方にSESAME Touchを取り付けているため、上記の作業を2台のSESAME Touchで実施した。
STEP3: オープンセンサーとSESAME 5 Proを連携させる
次に、オープンセンサーとSESAME 5 Pro本体を連携させよう。これでオートロック機能を実装可能だ。なお、オープンセンサーを登録したら、そのままアプリを閉じずにSESAME 5 Proを登録しよう。
なぜかオープンセンサーは一度アプリを閉じるか前の画面に戻ると、リセットしない限り設定画面にアクセスできない仕様になっているためだ。なんでこうなった?
具体的な登録手順は以下のとおり。
- STEP1で紹介した手順でオープンセンサーを登録する
- 画面を閉じずに最下部の「Add Sesame to」を選択する
- SESAME 5 Pro本体を選択して登録する
- 手順2~手順3を繰り返して2台目のSESAME 5 Proを登録する
- 登録されたことを確認したら前の画面に戻るかアプリを閉じる
もし、登録が完了する前に前の画面に戻ったりアプリを閉じたりしたときは、一度本体のリセットボタンを押そう。その後、再度手順1からやり直して登録すれば正常に使えるようになる。
STEP4: Wi-FiモジュールとSESAME 5 Proを連携させる
外出中にロックを操作できるようにするには、Wi-FiモジュールとSEAME 5 Proを連携させる必要がある。これを忘れると、オープンセンサーがうまく動作せずに開けっ放しになったときに外出中に閉められなくなる。
また、不具合でBluetooth接続が確立できないときにはインターネット経由で操作することで解錠できるため、リスク軽減という面でもメリットが大きい。連携方法は以下のとおり。
- STEP1で紹介した準でWi-Fiモジュールを登録する
- アプリでWi-Fiモジュールを選択する
- 最下部の「Add Sesame to」を選択する
- SESAME 5 Pro本体を選択して登録する
- 手順3~手順4を繰り返して2台目のSESAME 5 Proを登録する
- Wi-Fi SSIDをタップして接続したいネットワークを選択する
- Wi-Fi Passwordをタップしてパスワードを入力する
- 接続テストをして正常に接続されたら閉じる
上記の作業が完了すれば、管理画面に表示されているSESAME 5 Proの横にあるWi-Fiマークが青く点灯する。Bluetoothマークとあわせて2つが点灯していることを確認したら、設定は完了だ。
STEP5: 各種登録を済ませて動作チェックする
最後にSESAME TouchにICカードや指紋などを登録し、動作チェックしよう。問題なく動作すれば、そのまま本格運用に入れる。
正常に解錠・施錠できるか、オートロックはきちんと作動するか、サムターンの回りが重くないかなどをきちんとチェックしよう。
なお、登録方法については初めてSESAME 4を導入したときの様子をまとめた以下の記事でも紹介している。ぜひあわせてチェックしてみてほしい。
ダブルロックでSESAME 5 Proを使ったときの様子
実際にダブルロック環境でSESAME 5 Proを使ったときの様子を紹介する。設置できてもきちんと連動しなかったり動作がおかしかったりすれば使い物にはならない。
一般的によく使うことになる手動解錠・手動施錠・オートロックの挙動を紹介する。動作の安定性が気になる人は、この機会にチェックしておくことをオススメする。
解錠時の様子と反応速度
指紋認証で解錠するときの様子は上記のとおり。認証が完了したら即時解錠され、上下のSESAME 5 Proは同時に動作していることがわかると思う。
基本的にストレスがないレベルで動作してくれるので、認証エラーが多発しない限り快適に利用できる。
上下で反応速度に差があったらストレスになるけど、それもない。
オートロックの様子と反応速度
続いてオートロックの様子を見ていこう。ドアが閉まってから3秒後くらいにロックされていることがわかる。
あまりに速度が早すぎると閉まる前にロックされてドア自体が開けっ放しになってしまうが、適切なタイミングで動作するのでその心配はない。
しばらく使っているが、オートロックが早すぎて開けっ放しになったり動作せずにロックされなかったりしたことはない。
こちらも信頼性は十分だと思う。
手動施錠時の様子と反応速度
続いて手動施錠のテスト。普段はオートロックになっているため、この機能を使うことはない。しかし、間違えて解錠したときやオートロックの動作不良が発生したときに備えてチェックしておく。
SESAME Touchは、指紋認証パッドに登録した指以外のものをタッチするとロックされる仕組みになっている。
そのため、上記のように登録していない指(というか指ですらない)でタッチしてロックした。
こちらも動作速度は十分で、上下が同時に動作するのでストレスフリーで使える。
ダブルロック環境でSEASME 5 Proを使った感想
「SESAME 5 Proを導入するとどんなメリットがあるの?」と思う人もいるかもしれない。そこで、今回ダブルロック環境でSESAME 5 Proをしばらく使用して感じたことを紹介する。
導入前と比べてメリットが大きいと感じたので、あまり心配する必要はないと思う。
鍵開けが楽になった
解錠・施錠は外出するたびにやるものだ。それがスムーズになるので、それだけでメリットは大きい。
SESAME 5 Proが入っていない場合、外出するときは手動で上下のサムターンを回してドアを開け、外にでたら鍵で上下2箇所をロックする手間が発生する。
しかし、SESAME 5 Pro(と室内用のSESAME Touch)を導入していると、外出時は指紋認証やICカードで解錠してそのまま外に出るだけでOKだ。
あとはオートロックしてくれるので、施錠する手間は不要。これだけで結構時間を短縮できる。
施錠忘れを心配しなくてもよい
急いでいると鍵をかけわすれることがある。離れてから「あれ?そういえば鍵かけたっけ?」ってなった経験がある人も多いかもしれない。
しかし、SESAME 5 Pro(とオープンセンサー)を導入すると、上記のトラブルが発生するリスクを大幅に減らせる。オートロックを設定しておけば、勝手にロックしてくれるためだ。
万が一オーロロックの動作不良が起きても、Wi-Fiモジュールを導入していれば外出先から状況を確認したり、手動でロックしたりできる。
そのため、万が一のトラブル時にも安心できるシステムといえるだろう。
締め出しのリスクが減る
日常生活では、鍵の紛失やシリンダーの故障などで締め出されるリスクがある。しかし、SESAME 5 Proを導入することでリスクを大きく軽減できるのもメリットだ。具体的には以下のようになる。
よくある締め出し状況 | 対処法 |
---|---|
SESAME 5 Pro本体が壊れる 両面テープの劣化で落下する バッテリーが切れる | 物理キーを使用して解錠する |
シリンダーが壊れる | SESAME 5 Proを使用して解錠する |
屋外用のSESAME Touchが壊れる バッテリーが切れる | スマホアプリから手動で解錠する 物理キーを使用して解錠する |
スマホ・物理キーをまとめて忘れる | 指紋認証やICカードを使用して解錠する |
スマートロックを導入していない場合、鍵の紛失やシリンダーの故障が発生したら入れなくなる。しかし、SESAME 5 Proと関連機器を導入するだけで、上記のようにさまざまな状況に対処できるようになるのは大きなメリット。
リスク軽減という意味でもメリットが大きいため、この機会に導入するのがオススメだゾ☆
その他SESAME 5 Pro関連デバイスの気になる点
メリットが大きいSESAME 5 Proではあるが、デメリットも当然ながら存在する。実際に使っていてデメリットだと感じた点も紹介しようと思う。
これから設置しようと思う人は、下記のデメリットがあることを理解した上で使おう。
新型SESAME Touchが外しやすすぎる
自宅の環境では、屋内用と屋外用で2つのSESAME Touchを使用している。1つ目は発売当初に購入したもの、2つ目は玄関ドアリフォームにあわせて追加で購入したものだ。
このうち、追加で購入した1台は台座と本体が分類していて、すぐに取り外せる仕組みになっている。ロック機構やネジなどもないため、本当にスライドするだけだ。
この仕組み上、盗まれるリスクが高いことを意識する必要があると思う。盗んだ人は設定を変更できないため、侵入されるリスクは考えにくい。しかし、嫌がらせなどで盗まれるリスクは十分に考えられるので、なんとかしたほうがいいと思う。
最初は上記のように新しいSESAME Touchを屋外用に使用していたが、これがあるため古い方を屋外用にすることにした。古い方は両面テープを外さないと分離できないため、少しは盗みにくいと思う。
指紋認証の精度があまりよくない
SESAME Touchを導入すると指紋認証で解錠できるようになるが、精度があまりよくない。登録時に1回タッチするだけでOKなので、きちんと登録できてないのでは?と思う。
対策として、1本の指を3回ずつ登録することにした。これだけでだいぶ精度がよくなるので、指紋認証が使いにくいと感じているなら試してみてほしい。
サムターンの防犯機能が無効になる
室内のサムターンに被せるように設置する仕組み上、サムターンの防犯機能は使えなくなる。自宅のサムターンには片方の端だけに力がかかった場合は回らなくなる防犯機能を搭載している。
しかし、SESAME 5 Proを設置するとこの機能が無効になり、片方の端に力を掛けただけで回ってしまう。
基本的にはセキュリティを高める役割に期待できるが、上記のようにセキュリティが低下する面があることも覚えておこう。
結局簡単に外せるので、台座をネジ止めする意味はないと思って両面テープ固定にした。
SESAME 5 Proはダブルロックにも最適なスマートロック!
玄関ドアリフォームに伴ってダブルロック環境でSESAME 5 Proを使うことになったが、メリットは大きいと感じた。設定も簡単で動作速度にも問題はない。それでいて締め出しリスクにも対処できるので使わない理由はないと思う。
自宅にスマートロックを導入するか迷っているなら、ぜひこの機会に導入することをオススメする。SESAME 5シリーズならそこまで価格も高くないしネ☆
開発元のCANDY HOUSEでは特殊なサムターン用のアダプタも製造しているので、今まであきらめていた人も一度相談してみるといいと思う。これも他社スマートロックにはない魅力だ。
必要なデバイスをセットにして販売していることもあるので、まとめて購入したい人は要チェック。