USBハブと聞いて、ポートが足りないときに使うものとイメージしているかもしれない。
あながちそれは間違っていないのだが、今回はマザーボードのポートにつながるUSBケーブルの数を減らしたいと思ってUSBハブを導入することにした。
その結果、買ってよかったと思ったので今回はこのエレコム製USBハブについてレビューする。
ゲーミングデバイスをいくつか接続しているので、気になるハブを使うことによる遅延についても見ていく。
「USBハブを導入したい、けど使い物になるのかな?」と思っている人は、ぜひ参考にしてほしい。
PCをいじるときにデバイスを取り外すのが面倒だと思ったのがきっかけ
そもそも、「USBポートが足りてるならなんでハブなんか買ったの?」と思う人もいるかもしれない。
今回USBハブを購入した主な理由は、「ケーブルの抜き差しを楽にするため」だ。というか、これ以外に特に理由はない。
ハードウェアの交換や不具合対応など、なんだかんだでPCケースを空けて内部をいじることが多い。
そのたびにPCケースをデスクから下ろして分解・メンテナンスすることになるわけだが、その際に背面についているUSBデバイスを全て取り外さなければならない。
6~7個のUSBデバイスを接続しているので、いちいち取り外してPCをいじり、終わったらまた元に戻す。
ごにょごにょした後にPCを起動したら「あれ?マウスが動かないぞ?」なんてトラブルも多発。もちろんただの挿し忘れだ。
抜いたり挿したり挿し忘れたりしてイラッ☆とするのでUSBハブを導入。
USBハブがあればデバイスをすべてハブに挿しておき、PCをいじるときはハブ1つを抜き差しするだけでOKだ。
早速エレコムのUSBハブを購入する
早速Amazonで「なんかいいUSBハブはないかな~?」と思って探してみると、有名メーカーの製品からAmazonならではの中華製品まで多種多様。
信頼性も重視したかったので、よくわからない中華製品ではなく中華の一流メーカー品(Ankerなど)か国内メーカー(エレコム・サンワサプライなど)から選ぶことに。
いろいろチェックした結果、エレコム製のUSBハブ(U3H-T706S)を購入することになった。なんでこれを選んだかは後述する。
内容物はUSBハブ本体と電源ケーブルのみ。あとは紙だけど不要なのですぐに破棄。
USBハブを選ぶときにチェックしたポイント
USBハブを購入するといっても、何でもいいわけではない。今回は「セルフパワー対応」かつ「十分なポート数があるもの」を条件にして選んだ。
それぞれどんなポイントに注目したかを解説するので、USBハブを検討中の人はぜひ参考にしてほしい。
セルフパワー対応であること
セルフパワーとは、USBハブに別途交流電源から電力を供給する仕組みのことだ。
これに対応しておらず、USBポートからのみ電力を供給する仕組みをバスパワーという。
今回はそれなりの個数のUSBデバイスを接続する予定だったので、電力不足に陥らないようにセルフパワーを必須条件にした。
USBハブを使用する場合、電力不足に陥るとデバイスが正常に動作しなくなる。これでは困るので、バスパワーのみの製品は除外。
ポート数が十分なこと
6個~7個くらいのUSBデバイスを接続する予定だったので、ポート数も同程度以上あるかをチェックした。
ちょっと考えた結果、7ポートの製品を購入することになった。
結果としては7ポートではギリギリだった。10ポートくらいあるの買ったほうがよかったね。
USBハブ導入前と導入後の様子をチェック
前置きが長くなったが、早速USBハブを導入する前と導入後でどう変わったかを見ていこう。
結論からいうと、PCに接続しているUSBケーブルが1本になったのですごく楽になった。
USBハブ導入前
USBハブ導入前はこのように配線がパニックになっている。ポートは合計11あるから不足することはないが、7デバイス接続しているのでこんな状態だ。
これだとメンテナンスの度に外すのが大変。ほかにもS/PDIFケーブルやDPケーブル、電源ケーブル、Wi-Fi/Bluetoothアンテナケーブルなどもあるからネ☆
いちいち10本以上のケーブルを取り外し、メンテナンスが終わったら元通り装着する。はっきりいってめんどくさい☆
USBハブ導入後
USBハブ導入後の様子は上記のとおりだ。PCに接続されているUSBケーブルが1本になった。
見た目がスッキリしているだけでなく、これを抜き差しするだけでデバイス側のケーブルをいじる必要がない。
メンテナンスのときに取り外すのがすごく楽になった。あとは動作に問題がなければOK。
USBハブによっては挙動がおかしくなることがあるので、ここだけが心配。
USBハブの様子
USBハブの様子はこんな感じ。USB 2.0が4ポート、USB 3.2 Gen1(USB 3.0)が3ポート付いているが、7デバイスあったのですべて埋まった。
なお、接続しているデバイスはキーボード・マウス・ヘッドセット・マイクなどなので、USB 3.2 Gen1を必要とするデバイスはない。(後で再確認したけどほんとに1個もなかったね☆)
電力は普通に100V電源から供給する。なお、このUSBハブはセルフパワー・バスパワー両対応の製品なので、後日バスパワーでの動作についてもチェックしてみたい。
ゲーミングマウス・キーボードの遅延はどう?
今回、USBハブに接続したデバイスにはゲーミングマウスやキーボードなどのゲーミングデバイスがある。
ゲーミングデバイスを接続するとなると、USBハブが遅延やセンサーの感度に影響するのではないかと心配になるもの。
そこで、マウスを使用してゲーミングマウスの挙動をチェックしてみたが、特に遅延やセンサー感度の低下は見られなかった。
これで安心してUSBハブを使えることがわかったので、これからはこいつを活用していきたいと思う。
詳しい検証については以下の記事で解説しているので、USBハブにゲーミングマウスなどをつないでもいいのか迷っている人はぜひ参考にしてほしい。
なお、現在使っているマザーボード(GIGABYTE B550 AORUS PRO)はこの状態でも正常にBIOSの起動、操作ができる。
マザーボードによっては特定のポートにマウス・キーボードを接続しないとBIOSをいじれなくなるものがあるので、その点には注意してほしい。
もし、使っているマザーボードがこの仕様になっているなら、マウスとキーボードは直接接続しよう。
【結論】買ってよかったけどちょっと後悔
結局のところ、エレコムのUSBハブ(U3H-T706S)を購入してよかったかというと、概ねよかったが後悔するポイントもあるというのが結論だった。
配線管理が楽になり、メンテナンス時の抜き差しがスムーズになった点や挿し忘れのリスクがなくなったのはとてもよかった。この点では満足している。
しかし、ポートが7個のものを選んだのが後悔する原因に。接続するデバイスが7個あるので、これだけで全部埋まってしまう。
当然USBメモリやスマホを接続したくなるときもあるので、空きポートが1つもないのは困る。
どうせ買うなら10ポートくらいあるやつ買ったほうがよかったね。買ってしまったものは仕方ないので、しばらくはこのまま使う予定。
USBメモリやスマホの接続はPCケースについているポートでなんとかすればいいねきっと。どうせ一時的につなぐだけだし。
USBハブ自体には満足しているので、配線整理したい人やそもそもポートが足りなくて困っている人は、この機会に購入してしまうのがおすすめ。ただし、ポート数はしっかりチェックしようね☆