ポストにスマート南京錠を設置

【Link-N】指紋認証のスマート南京錠は使える?ポスト用として試してみた

突然だけど、「自宅ポストの鍵を開け閉めするのが面倒だ」と思ったことがある人もいるのではないだろうか?

ポストなどに使用する南京錠は物理キー方式とダイヤル方式が一般的だが、どちらも開けたり閉めたりするのが面倒というデメリットがある。

両手に荷物を持っているときは特に面倒なので、今回「スマート南京錠」なるものを導入してみたので詳しくレビューする。

ポストの鍵を操作するのが面倒だと感じている人や、面白いガジェットが好きな人は必見だゾ☆スマート南京錠によくある懸念事項もチェックしてみたので、ぜひあわせてチェックしてみよう。

スマート南京錠とはどのようなもの?

Link-Nの外観

スマート南京錠と聞いても、どのようなものかイメージしにくい人もいるかもしれない。基本的には物理キーやダイヤル以外で解錠・施錠できる南京錠を指し、以下の2種類に大別される

  • スマホで解錠・施錠する南京錠
  • 生体認証で解錠・施錠する南京錠

それぞれの特徴を見てみよう。用途や求める機能によってどちらを選べばいいかは異なると思う。

スマホで解錠・施錠する南京錠

南京錠本体にBluetooth通信機能が実装されていて、スマホアプリを使用して解錠・施錠するタイプのものが存在する。

これはスマホアプリを起動してボタンをタップすると操作でき、解錠・施錠のログを残せるのが特徴。

しかし、今回は「集合ポストの開閉をスムーズにする」という目的があるため、スマホを取り出す手間がかかるこのタイプのスマート南京錠は使わないことにした。

生体認証で解錠・施錠する南京錠

もう1タイプのスマート南京錠が、生体認証を使用して解錠・施錠するもの。特に、以下のように指紋認証を活用したものが多い。

このタイプは解錠するときにスマホなどのデバイスを取り出す必要はない。指紋認証でサクっと解錠できるので、利便性が高いといえるだろう。

集合ポストをスムーズに開閉したいというニーズに合っていると感じたため、今回は生体認証タイプのスマート南京錠を採用することにした。

今回使用したスマート南京錠

Link-Nで認証する

生体認証で解錠・施錠できるスマートロックを探してAmazonを見ていると、さまざまなアイテムが販売されていた。

その中から、今回は「Link-N」を選んだ。購入した理由は以下のとおり。

  • 価格が手頃
  • デザインがシンプルで飽きにくい
  • 防水に対応している

スマート南京錠は2,000円~8,000円程度で販売されている。あまりに安いものは信頼できないため、3,000円台後半で販売されているLink-Nを選んだ。

高すぎるやつは使えなかったときのダメージが大きいしネ☆

また、集合ポスト用ということで防水に対応しているものを選んだ。集合ポスト自体は屋内にあるが、何らかの理由で濡れる可能性もあると思ったため。

Link-Nが気になる人は以下からチェックしてほしい。日本製のスマート南京錠らしいよ。

スマート南京錠「Link-N」開封レビュー

Link-Nを詳しくチェックしていこう。ここでは「付属品」と「デザイン」を詳しく紹介する。

設定方法や使い勝手は後述しているので、あわせてチェックしてみてほしい。

付属品

Link-Nの内容物
  • Link-N本体
  • マスターキー
  • 充電ケーブル(USB-A – micro USB)
  • マニュアル

Link-Nの箱に入っていたものは上記のとおりで、至ってシンプルな構成。micro USB端子に接続して使用する超小型のマスターキーが含まれているため、紛失しないように厳重に管理しよう。

何らかの理由で指紋認証が使えなくなった場合、マスターキーを使用して解錠することになる。紛失すると破壊するしかなくなるため、紛失しないように金庫や鍵付きの引き出しなどでしっかり管理することが大切だゾ☆

デザイン・本体サイズ

デザインは至ってシンプル。前面中央にLink-Nのロゴがあり、下部に指紋センサーとステータスランプがあるだけで非常に見やすい。

充電器やマスターキーを接続する部分は側面にあり、防水カバーで保護されている。シンプルで飽きにくいデザインといえそうだ。

なお、本体サイズは以下のとおり。実測値で多少の誤差があるかもしれないので、参考程度としてほしい。

  • 全長: 70.2mm(シャックル含む)
  • 全幅: 34.2mm
  • 厚さ: 15mm
  • シャックル直径: 4.5mm

ポスト用途に使う場合、とくにシャックル直径が重要になる。ポストのロック部分に入るかどうかを事前に確認してから購入しよう。

4.5mm前後であれば多くのポストで問題なく利用できるだろう。

スマート南京錠「Link-N」の設定方法

実際にLink-Nを使う場合は、事前にいくつかの設定をする必要がある。基本的な手順は以下の4つなので、きちんと設定しよう。

  1. 充電・動作確認
  2. 指紋の登録
  3. マスターキーの動作確認
  4. 集合ポストへの設置

ここではそれぞれの手順をひとつずつ詳しく解説している。設定していない状態ではどの指でも解錠できるため、ロックとしての役割を果たさない点に注意が必要だゾ☆

手順1: 充電・動作確認

まずは充電ケーブル(micro USB)を本体に接続し、充電しよう。充電時間は1時間程度が目安だ。

充電が完了したらケーブルを取り外し、任意の指で指紋センサーをタッチする。

このときは、センサーをタッチしてロックが解除されれば問題ない。まだ指紋を登録していないため、どの指でも解錠できるのが正しい挙動。

手順2: 指紋の登録

Link-Nに指紋を登録する作業中

正しく動作することを確認したら、指紋を登録しよう。

Link-Nの場合、最初は任意の指でセンサー部分を5秒間タッチすると登録モードに移行する。青ランプが数回点滅するのが目印なので、よく確認しよう。

登録モードに入ったら、登録したい指でセンサーをタッチして離すという操作を5回繰り返せば登録完了。

登録が完了するとインジケータのランプが数回点滅するので、それを目印にしよう。登録した指でセンサーをタッチし、正常に解錠できればOKだ。

2本目の指を登録するときは、すでに登録した指でセンサーを5秒タッチすると登録モードに以降する。

それ以降は1本目のときと同様に、登録したい指で5回センサーをタッチすればOKだ。なお、Link-Nでは20本まで登録できるのでさまざまなトラブルに備えて複数登録しておくのがオススメ。

なお、今回は4本登録しておいた。

手順3: マスターキーの動作確認

マスターキーのテスト

指紋の登録が完了したら、トラブルに備えてマスターキーの動作を確認しておこう。

使うときは電源をマスターキーに接続し、その状態でマスターキーをLink-Nの本体に接続する。屋外で接続するときは。電源としてモバイルバッテリーを使用するのがオススメ。

上記のように接続してロックを解除できることを確認したら、マスターキーを取り外して紛失しないように保管しておこう。

手順4: 集合ポストへの設置

設定が完了したら、集合ポストにLink-Nを取り付ければ設置完了。

設置したら一度指紋認証できちんと解錠できるかチェックし、問題なければそのまま運用できる。

これで物理キーやダイヤルキーから開放されるネ☆

スマート南京錠「Link-N」実使用レビューと主なメリット

集合ポストに設置したLink-N

集合ポスト用の鍵としてスマート南京錠を使用するようになって、どう変化したかをレビューする。

控えめにいっても非常に使いやすいデバイスだった。

なお、本記事執筆時点で使用期間は1ヶ月程度なので、耐久性については評価できない。その点を意識したうえでチェックしてほしい。

ロック解除にかかる時間を大幅短縮

Link-Nを導入して一番大きなメリットと感じたのが、物理キーからの解放およびロック解除にかかる時間の短縮だ。

今までの南京錠はダイヤル式のものを使用していたため、解錠する都度ダイヤルの位置を確認し、番号を合わせる必要があった。

しかし、Link-Nを導入したことでセンサーをタッチすればすぐに解錠できるようになったため、とても便利だと感じている。

荷物を持っているときにダイヤルを操作しなくて済むのも大きなメリットといえるだろう。

認証精度も問題なし

生体認証のデバイスを利用するうえで気になるのが「認証制度」。認証制度が悪いと何度も操作する必要があり、余計に手間がかかる。

Link-Nの認証制度は今のところ問題ないと感じていて、基本的にはスムーズに解錠できて便利。たまに1発で解錠できないときもあるが、再度センサーをタッチすればすぐに解錠される。

エラーが発生してもおおむね3回以内で解錠できるため、ダイヤル式の南京錠より時間がかかることはほぼないといえるだろう。

バッテリー切れのリスクは少ない

動力として電気を使用するため、バッテリー切れのリスクはどうしても避けられない。しかし、Link-Nはバッテリー残量が少なくなると解錠時に赤ランプが4回点滅して教えてくれる。

赤ランプが点滅したときにすぐ充電すれば、バッテリー切れに悩まされることは基本的にない。

また、万が一バッテリーが切れてもモバイルバッテリーで充電できるため、一切解錠できなくなって困る可能性は低いといえそうだ。

ロックするときもスムーズ

実際に使ってみると、ロックするときもスムーズに動くのが特徴的だと感じた。

ダイヤル式の南京錠は強く押し込まないとロックできなかったが、Link-Nは軽い力でロックできるので負担が少ない。

スマート南京錠を実使用してわかった注意点・デメリット

Link-Nのマニュアル

スマート南京錠を使っていると、いくつか注意しておきたいポイントも見つかった。やはり万能のデバイスというわけではないため、購入してから後悔しないためにも注意点・デメリットについてもチェックしておこう。

使ってみてとくにデメリットだと感じたのは以下のポイントだ。

  • 端子がmicro USBである
  • 充電で取り外す必要がある
  • トラブルリスクを完全に避けられない
  • マスターキーを紛失しやすい

それぞれの注意点・デメリットを詳しく解説する。これから導入しようと考えているなら、一通りチェックしておくことをオススメする。

端子がmicro USBである

こういう小型のデバイスによくあるが、充電端子がmicro USBなのは使いにくいポイントだ。

スマホをはじめとしたほとんどのデバイスがUSB-C端子を採用しているため、micro USBのデバイスが混ざっていると充電ケーブルが1種類増える。

また、micro USBには表裏があるため、方向を間違えると接続できないのも大きなデメリット。

マスターキーを接続するときに面倒なので、いい加減接続端子をUSB-Cに統一してほしい。

充電で取り外す必要がある

定期的に充電しないと動かなくなるため、充電するたびに取り外さなければならない。

今回のようにポストに使っているときは、充電中に使用する予備の南京錠が必要だ。以前使っていたダイヤルタイプの南京錠を充電中に限って使っているため、完全な物理キーからの解放は達成できていない。

スマート南京錠を導入したからといってこれまでの南京錠を処分すると、充電中に無施錠になるので注意しよう。

トラブルリスクを完全に避けられない

どのようなデバイスにも共通するが、スマート南京錠もトラブルリスクを避けるのは不可能だ。具体的には、以下の状況に陥ると解錠できなくなる。

  • 指紋センサーが故障する
  • マスターキーが使えなくなる(紛失・破損など)

とはいえ、シリンダーが故障するとその時点で使えなくなる通常の南京錠と比べると、2つの方法で解錠できるスマート南京錠のほうが安全といえるかもしれない。

万が一完全に開けられなくなった場合は、破壊する必要があるので注意しよう。

マスターキーを紛失しやすい

マスターキーが非常に小さく、紛失しやすいのもデメリットだと感じた。

適当に保管するとすぐに紛失する可能性が高いため、マスターキーは引き出しの中などの紛失しにくい場所に保管しよう。

実際にスマート南京錠を選ぶときのチェックポイント

スマート南京錠にはさまざまなタイプのものがあるため、実際に購入するときは用途に応じて適切なものを選ぶことが大切だ。

もし、これからスマート南京錠を導入しようと考えているなら、以下の点をよく考えてどれを購入するか検討してほしい。

  • 解錠・施錠方法
  • バッテリー性能
  • 防水・防塵性能
  • 本体サイズ
  • 非常時の対処方法
  • 価格

設置場所や目的によって、どのようなスマート南京錠が適切かは異なる。そのため、設置場所の環境をよく考えてどれを選ぶか考えるのがオススメ。

屋外に設置するなら防水性能が必須になり、大人数で使用する場合は解錠・施錠方法やログ機能の有無を重視するとよいと思う。

用途に応じて適切なスマート南京錠を選べば生活改善に役立つ!

スマート南京錠の動作テスト

Link-Nというスマート南京錠を購入してポスト用の鍵として使用したところ、予想以上にメリットが多く買ってよかったと感じている。

指紋認証で簡単に解錠でき、いざというときにトラブルに対処できるマスターキーも付属している。耐久性はまだわからないが、ここに問題がなければ長期的に利用できるだろう。

Link-Nに限らずスマート南京錠にはさまざまなものが存在するため、用途に応じて選ぶと生活改善に役立つと思う。

鍵の開け閉めが面倒だと感じている人は、この機会にスマート南京錠は使ってみてはどうだろうか?

なお、ポストの使い勝手改善策の一環として、以前は開閉通知を実装する方法を紹介した。こちらにも興味がある人は、ぜひ以下の記事もあわせてチェックしてみてほしい。